水月道場とは

ご挨拶

世の中はどんどん便利になり、自分で料理をつくらなくても「簡単に」外食やお惣菜が手に入るようになりました。忙しい現代、もちろんそれも大切なこと。ですが、本当に大切にしなければいけないことって何でしょうか?

25年前、懐石の門を叩き、最初に頂いたご飯と味噌汁の味に感動しました。料理の姿形ばかりでなく、そこに至る見えない過程に心を寄せる、簡素でありながらも一品一品に真心を込め、細やかな心遣いでつくる家庭料理に心が揺さぶられたのです。

毎日続く台所は、楽しいことばかりではありません。でも、「食べることは、生きること」。早くて簡単が喜ばれる時代ですが、米を研ぎ、出汁を引き、汁を仕立てる。当たり前のことを丁寧に心を込めて支度する。失ってはいけない、美しい姿だと思っています。


学び続けること、求めつづけることで自分を成長させ、美しく生きる大人へと、皆さま共に歩んでいきたいと願っています。

懐石 水月道場 代表 平田侑子